体幹を鍛える。昔はなかったトレーニング方法。
ダンス部でも取り入れています。その体幹を鍛えている時、今日流された曲が斉藤和義のこの曲でした。
NICE CHOICE
この街を歩けば よみがえる16歳 教科書の落書きは ギターの絵と君の顔
16歳、 16歳って そうか君たちは16歳やな。 俺にもあったよ。16歳。
今52歳。いや違う51歳。だから35年前や。旧石器時代みたいに昔に思える。
35年前、16歳で高校1年生。なんかこう書くだけでも恥ずかしく思えてくる。
高校1年の時、教室の隅で本ばかり読んでいた。
一日中。友達もなく、つくる気にもならず、窓際の席でひとり読書。
野球少年でひとり読書の日々。そんな感じで1学期が終わろうとしていた頃、クラスでひとりの女子と話すようになった。女の子が話しかけてくるようになった。めっちゃヤンキーの女の子だった。
学校はヤンキーもいるし、東大に進学する奴もいる。そんなバラエティあふれる高校だった。
かくしてめっちゃヤンキーの女の子とだけ、友達になった。
その子から手紙をもらった。メールなんてない時代。「なんだか知らないけど、ちょっと変で面白いから興味がある」と俺のことが書かれていたように思う。「友達になってほしい」と。
そんなこんなで二人で時々いろんな話をした。夏休みに小学校の校庭のブランコに揺られたりしながら他愛のない話を。
女の子のバイトが終わったあと、必ず電話をかけてきてどうでもいいようなことを毎日話した。2週間ぐらい続いてやがてそれもなんとなく終わった。
2年生になり、クラス替えで別々のクラスになった。話す機会も自然になくなった。彼女はどんどんヤンキーになり、俺はどんどん野球に夢中になった。
記憶が確かであれば、一度彼女から助けを求めるような連絡が入った。具体的にはよく憶えていない。
要約すると、自分は今よくない状態で、誰かに支えてもらいたい、誰かの助けがいる、というような感じだったと思う。しかしその頃、その気持ちに応えることができる感じが俺には1ミリもなかった。イメージできなかった。
それに野球に夢中だった。
3年生になり、彼女の生活はますます荒れてきた。学校にもあまり来なくなり、評判もよくなかった。しばらく行方不明になったりしていた。
もちろん俺にはどうすることも出来なかった。
今でも時々思うのは、他人にできることには限界がある、ということだ。
どうしているのだろう。幸せに暮らしているだろうか。月日は平等に過ぎるが、公正に過ぎるというわけではないのかもしれない。
今16歳の君たちは、やがてどんな思いを振り返るのだろうか。
16歳、夢中になれるものがあるのだとしたら、夢中になればよいと思う。
今日もなかなかよい練習が出来ました。
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